【政治】みんなの党、山梨県では維新との選挙協力を維持
橋下氏の慰安婦に関する一連の発言を受け、みんなの党は夏の参院選での選挙協力を解消することをすでに発表しています。が、21日に一転、山梨選挙区は例外として引き続き協力すると発表しました。選挙協力解消の発表後、みんなの党から維新の会に山梨選挙区は例外として協力をお願いしたい、との打診があったそうです。
もともと山梨選挙区はみんなの党の米長晴信氏と維新の会の小沢鋭仁氏の個人的な信頼関係があって選挙協力が進んでいるため、としています。
それに対し、維新の会からは「都合が良すぎる」との反発がある一方、小沢氏に対して「なぜあっさり受け入れたのか」との批判もあがっているようです。
なんとも奇妙な話。
各紙の報道を眺めてみると、
小沢氏は「みんなの党の渡辺代表から今日、山梨選挙区では『このままの関係を維持してほしい』とお願いされた。県レベルでの両党の関係を見直す必要はなく、対立候補を擁立する考えもない」と述べた。(読売新聞)
とみんなの党から選挙協力維持のお願いをしているように書かれています。
みんなの党の浅尾慶一郎政調会長は22日の会見で、参院選での選挙協力について「日本維新の会との選挙協力はやめるということだが、向こうが支援してもらえるものを、わざわざ返上することはない」と述べ、維新からの推薦は拒否しない考えを示した。(朝日新聞)
一方、朝日新聞ではみんなの党が「もらったものは返さない」というような論調でいるように書かれています。しかし、そもそもは
維新の橋下徹共同代表の慰安婦問題をめぐる一連の発言を受け、みんなの党は21日、「政策以前に価値観が違う」(渡辺氏)として、維新との選挙協力の解消を宣言。維新に譲った選挙区に独自の対抗馬をぶつける考えも示している。(産経ニュース)
と産経が書いているように、維新の会そのものとの対立姿勢を見せていたはずです。素人目に見ても「都合が良すぎる」と見えてしまいます。
「一部の地域は例外」としてしまうと「都合が良すぎる」との反応が出るのは分かっているはずです。それでもやるだけの価値がある、ということでしょう。
さて、この選挙協力維持の背景にはなにがあるのでしょうか。
【ニュースソース】
維新からの推薦「わざわざ返上しない」 みんな・浅尾氏
朝日新聞
選挙:参院選・山梨選挙区 みんなと維新が協力関係を維持 /山梨
毎日新聞
「協力解消」早くも例外=参院山梨、維新の推薦返上せず—みんな
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
維新との選挙協力解消のみんな、ちゃっかり山梨では協力継続を要請
MSN産経ニュース