ニュースを比較してみるブログ

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【ビジネス】日立がメガソーラー事業に参入

日立は3日、メガソーラーの資金調達から導入、保守までを一括で提供するソリューションを開始することを発表しました。太陽光発電事業への本格的な参入となります。朝日新聞によると、すでにいくつか商談が進んでいるようです。

日立の過去の実績としては大分ソーラーパワー向けの81.500kW設備や、東京電力の13,000kW設備などがあります。それらは設備導入のみでしたが、今回提供するソリューションは資金調達から一括してサポートするため、よりビジネスの幅が広がりそうです。

 

日立はこれまで丸紅子会社が大分県で進める発電能力8万1500キロワットのメガソーラーの建設を受注するなどしてきた。機器供給が中心で顧客層が広がりを欠くと判断。事業の仕組みと運営を提案型に切り替える。日経新聞

 

日経新聞が報じているように、従来の機器売りだけから事業提案型のソリューションに切り替えていきます。昨今の流れでしょうか、もはや機器売りだけではビジネスが成立しづらくなってきており、日立のように提案型にどんどん切り替わってきています。その流れにのれない事業はどんどんつぶれていっている状況です。

 

また、この事業の裏の狙いには、売電事業への参入があるかもしれません。

 

顧客への提案力を高めるため、自社保有地(茨城県日立市)に1800キロワットの太陽光発電システムを建設することも決めた。2014年4月に稼働し全量売電する。(朝日新聞)

 

朝日新聞が報じているように、自社保有地に太陽光発電システムを建設し、その電力をすべて売電するようです。

東日本大震災以降、議論の声が高まってきている送発電分離。日立は太陽光だけでなく火力発電の技術ももっていますから、今後、売電事業への参入が考えられます。家電やIT機器のメーカーとしては存在感の薄い日立ですが、電力などの社会インフラ事業では大きな存在感をもっています。

今後の展開が楽しみです。

 

 

【ニュースソース】

日立製作所がメガソーラーのソリューション事業を開始、資金調達から運営・保守までを一括提供
Tech On!

日立、メガソーラーシステムの一括提供を開始
家電 Watch

日立、太陽光発電の一括請負事業に参入 機器納入や運営・保守
日本経済新聞

日立、メガソーラーシステムを一括で提供するソリューション事業を開始
ITpro

日立、メガソーラーシステムの一括提供事業に参入
朝日新聞