【社会】北茨城市の被災地が高台への集団移転に大筋合意
続いて日本国内の地震関連のニュース。
東日本大震災で津波被害を受けた北茨城市で2日、高台への集団移転に関する住民説明会が行われました。説明会では住民の大筋了承が得られたため、6月末までに最終的な意思確認を行い、移転事業を開始する方針です。関東地方では初の高台移転となりそうです。
市の申請が国に認められれば、被災者は高台など浸水被害が及ばない地域に市が建てた災害公営住宅に入るか、自分で住宅を建てることになる。被災した住宅跡地の買い取りや、住宅ローンの利子援助などが受けられる。2地区は高齢者が多く、市は災害公営住宅への移転を想定している。(朝日新聞)
この移転に関しては住民が理解を示しており、
出席した住民からは理解を示す声が聞かれた。津波で住宅が全壊し現在市内の雇用促進住宅に住む高橋孝子さん(74)は「70年ぐらい住んでいたが、元の場所にはもう住みたくない。地価が安くなってしまっても命には代えられない」と語った。溝井努さん(40)は「若い人は津波から逃げられても高齢者は逃げられない。自宅も全壊し、あのようなつらい思いはしたくない。とてもありがたい制度で、利用したい」と話した。(茨城新聞)
と茨城新聞が報じているように、津波被害を受けた土地には住みたくない、として土地に対する強いこだわりはそれほど見せていません。
もちろん、長く住んでいる方にとって、土地への愛着は強いものでしょう。それだけに、今回の北茨城の例は東日本大震災で津波被害を受けた方々に対するひとつのメッセージともなりそうです。
【ニュースソース】
北茨城、高台集団移転で住民合意 年度内にも公営住宅入居開始
47NEWS
【東日本大震災】 高台への集団移転に大筋合意 北茨城で住民説明会
MSN産経ニュース