【経済】日経平均株価が1143円安の暴落、リーマンショック時を超える下げ幅
衆議院解散以降、一貫して上昇を続けてきた日経平均株価が大幅安になりました。終値が前日比で1143円28銭安の1万4483円98銭でリーマンショックを超える下げ幅となりました。大量の売りが続いたため、出来高も過去最高を記録しています。
きっかけは、中国のPMI(製造業購買担当者景気指数)が、7カ月ぶりに景況の分かれ目となる50を割り込んだことで、アジアの通貨や株式が全面安となり、東京株式市場もあおりを受けた。
しかし、このところ株価指数が大きく上昇しても、個別に値上がり銘柄数は、値下がり銘柄数より少なく、決して雰囲気はよくなかったことが背景にある。(FNN)
とFNNが報じているように中国の景気指標が引き金となり、過熱気味の相場に警戒感を抱いた投資家が売りに入った形で大幅な株価下落となったようです。ただ、
市場関係者は「一時的な調整で、円安株高の流れは変わっていない」と強気の見方を変えていません。(テレビ朝日)
としているように、今日の大幅下落が続いていくとは、市場関係者はみていないようです。
主力株を中心に、ほとんどの銘柄が大幅安となったが、なかでもタカラバイオ <4974> などバイオ関連株や、ガンホー・オンライン・エンターテイメント <3765> などネット関連株、日本海洋掘削 <1606> など資源関連株、アイフル <8515> などノンバンク株の下げが厳しく、直近に大相場となったテーマ株がそろって売られた。(サーチナニュース)
としているように、最近過熱気味だったバイオ関連株やネット関連株が大きく下げたようです。特にガンホーは前日比で17万円安(約-15%安、もともと1株100万円ほどであるため、変動額も非常に大きくなっています)とここ数週間の間に株価を牽引していた株が下げた影響が日経平均にも現れたようです。
ここからは余談です。
株取引をやっている方の中には昨今の株価に違和感をもっておられた方もいらっしゃるかもしれません。日経平均は上がっているのに、自分の持っている株の多くがなぜか下がっていく、という現象が見られていたのです。それに対してこんな記事がありました。
ユニクロ買っとけば日経平均株価くらいどうにでもなるというインチキ(市況かぶ全力2階建)
要するに一部の株が極端に上げているために日経平均としては上がっているように見えているが、実際には多くの株が下げていた、ということです。たしかにここ最近のバイオ関連株、ネット関連株の上げ方は異常にも思えます。私もミドリムシで有名なユーグレナ株を持っていますが、先週、購入額の3倍をつけたと思ったらあっという間に下落していきました。
ウォール街には「5月は売り逃げろ」という格言があるそうですね。多くの株が5月にいったん大幅に下げるから、利益確定のためにまず売り逃げしておき、下がったところでまた買い戻せ、ということのようです。どうやら今年もその格言にもれず、5月に大幅に下げてきました。
【ニュースソース】
上昇する日米長期金利、日本株どう動く プロの見方
日本経済新聞
日経平均大引け、急落 下げ幅は歴代11位の大きさ
日本経済新聞
日経平均1143円安、売り一色で東証1部出来高は過去最高に
サーチナニュース
株暴落 終値1143円安、1万4500円割る
J-CASTニュース
23日東京株式市場終値 1143円28銭安の1万4483円98銭
FNN
東証暴落、1100円超下げ ITバブル崩壊時以来、過去最大
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