【国際】橋下氏発言、米下院議員が非難
橋下氏の慰安婦問題に関する発言に対し、さらに波紋が広がっているようです。
ニューヨーク州議会関係者は橋下氏が発言する以前の7日に旧日本軍の慰安婦制度に対して「人道に対する罪」であるとする決議を採択していた、としています。また、中央日報によると米下院議員であるマイク・ホンダ氏、スティーブ・イスラエル氏は現地時間の15日に「日本軍慰安婦制度が当時の状況では必要だったという橋下市長の発言を強く非難する」との声明を出した、とされています。
この動きに対し、私自身は裏があるように感じられてなりません。そもそもの橋下氏の発言は下記のようなものでした。
敗戦の結果として、侵略だということはしっかりと受け止めなければいけない。実際に多大な苦痛と損害を周辺諸国に与えたことも間違いない。反省とおわびはしなければいけない。
慰安婦制度というのは世界各国の軍は持っていた。なぜ日本の従軍慰安婦制度だけが世界的に取り上げられるかと言うと、日本は軍を使って国家としてレイプをやっていたという、ものすごい批判を受けている。その点については、違うところは違うと言っていかなければいけない。
あれだけ銃弾が雨・嵐のごとく飛び交う中で、命を懸けて走っていく時に、猛者集団、精神的に高ぶっている集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度というものが必要なのは誰だって分かる。
今のところは、軍自体が、日本政府自体が暴行、脅迫をして女性を拉致したという事実は証拠に裏付けられていない。そこはしっかり言っていかなければいけない。ただ、意に反して慰安婦になった方に対しては、配慮はしなければいけない。
「慰安婦制度は当時必要だった」という点をあげて非難をしていますが、橋下氏のそもそもの意図は慰安婦の強制連行を否定する立場をとる、なぜ日本ばかりが非難されるのか、というところだと思います。もちろん、橋下氏の配慮にかける発言は問題視すべきでしょう。けれども、慰安婦強制連行に関しては疑問が多く、真偽が不確かなまま、各国が日本に対する外交カードとして使っているのが現状です。
現在の橋下氏への批判は意図的な論点ずらしのような気がしてなりません。
【参考リンク】
【ニュースソース】
慰安婦制度「日本政府による強制的な軍の買春システム」NY州下院が決議 橋下発言の前に
MSN産経ニュース
【慰安婦問題】 制度非難の決議採択、NY下院
MSN産経ニュース