【政治】村山談話すべて踏襲、官房長官が首相発言を修正
義偉官房長官は10日の会見で、安倍首相の歴史認識をめぐる問題について「歴代内閣の立場を受け継いでいる」と発言、安倍首相の発言を事実上修正する形となりました。「過去の植民地支配と侵略」を謝罪した1995年の村山首相談話に対し4月22日、安倍首相は「安倍内閣として、そのまま継承しているわけではない」と答弁したことが物議をかもしていました。
テレビ朝日の記事が民主党に偏った形になっており、気になります。民主党最高顧問の岡田氏が「なぜ植民地支配、侵略という言葉を使わないのか?」と再三にわたって詰め寄っていることが書かれています。民主党から見れば自民党はなぜ「植民地支配」「侵略」という言葉を使わないのか、ということになりますが、自民党から見ると民主党はなぜ「植民地支配」「侵略」という言葉を使わせたがるのか、ということになります。歴史認識問題は国際関係に影響しますから、それぞれがどのような、あるいはどこの国益を考えているのか、ということをはっきりと認識する必要があります。
また、安倍内閣の歴史認識については中国韓国以外に米国も懸念を示しています。
「歴史問題での安倍首相や閣僚の言動は、地域の関係を混乱させ米国の国益を傷つける恐れがあるとの懸念を生じさせている」と指摘。(朝日新聞 5月9日)
これをみると、米国は日中間、日韓間の関係ではなく、東アジア全体が米国にもたらす米国の国益を心配していることが分かります。米国の本音としては、日中、日韓関係がどうなろうと、米国に国益をもたらすならばかまわない、というところでしょう。
【ニュースソース】
安倍内閣として侵略の事実を否定したことはなかった=歴史認識で菅官房長官
ロイター
菅VS岡田「植民地支配」と「侵略」を巡り激しい応酬 - テレ朝News
テレビ朝日
「安倍内閣、侵略の事実否定したことない」 菅官房長官
朝日新聞
村山談話「全て踏襲」=菅官房長官、安倍首相答弁を修正
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版