ニュースを比較してみるブログ

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【ビジネス】ドコモがiPhone販売へ・・・今度こそ本当か?

朝日新聞と日経新聞が6日未明、電子版でNTTドコモが米AppleスマートフォンiPhoneを販売する見通し、と報道しました。報道によると、Appleは9月10日に米国本社で現行機種iPhone5の後継機を発表するものとみられており、ドコモが最新機種のリリースに合わせて早ければ9月20日にもiPhoneを販売する見通し、としています。

 

NTTドコモは、米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新機種を販売する。人気が高いiPhoneはKDDI(au)やソフトバンクが扱っている。ユーザーの流出が続くドコモは、契約数の回復への起爆剤にしたい考えだ。

(朝日新聞)

NTTドコモが米アップルのスマートフォン(スマホ)「iPhone(アイフォーン)」を発売する見通しとなった。今秋にも新モデルの販売を始める。販売ノルマなどの条件面で両社が折り合い、細部の詰めに入った。ドコモはiPhoneを扱うKDDI(au)、ソフトバンクの攻勢により契約獲得で苦戦を強いられていた。最大手によるiPhone発売で携帯大手3社の競争が一層激しくなりそうだ。

日経新聞

 

日経新聞によれば、Appleとドコモはすでに条件面で折り合っており、詳細を詰めている状況、とのこと。ドコモがiPhoneを販売するとなると、ソフトバンクとauがiPhoneを販売して以降、シェアを減らし続けている一人負けの状況から脱却することができる可能性があります。また、携帯キャリア全社がiPhoneを取り扱うことになり、三つ巴の競争が起こることでより質の良いサービスを消費者が受けられるようになる、との期待もあります。

 

携帯キャリア毎のシェアの推移を示します。

(ITライフハックiPhone発売から5年 各キャリアのシェアはどう変化した?【デジ通】”)

このように、ソフトバンクがiPhoneを販売開始した2008年から5年が経過しました。2008年当初、ドコモは市場シェア50%を超えていましたが、iPhone登場以降、シェア減少傾向にあります。一方でいち早くiPhoneを取り扱い始めたソフトバンクは急激にシェアを伸ばし、微減傾向にあったauも、iPhoneを取り扱い始めてからわずかではありますがシェアを回復しています。このように、iPhoneを取り扱うか否かでシェアが大きく変わってきているのが現状です。

 

メーカー別の携帯電話シェアをみると、

(MM総研“2012年度通期国内携帯電話端末出荷概況”)

2012年度通期でAppleのシェア、つまりiPhoneのシェアが25%を超えています。このように、現在の携帯電話市場はiPhoneに牽引されているといっても過言ではない状況です。

 

iPhoneを販売しなかったがためにシェアを落としてきたドコモ、なぜこれまでiPhoneを扱ってこなかったのでしょうか。理由は大きく二つあると言われています。

 

  1. 自社の販売機種のうち、半数以上をiPhoneにする、という厳しいノルマ設定
  2. おサイフケータイやワンセグなどの機能がiPhoneにはのせられない

 

たしかにこれらはキャリアにとって非常に厳しい条件となりますが、ソフトバンクやauがiPhoneを取り扱い始めて大きくシェアを伸ばした事実を鑑みると、それだけの価値はあるはずです。したがって、ドコモがかたくなにiPhoneを扱わなかったのには別の理由があったはずだ、と指摘する方もいらっしゃいます。

 

ドコモがiPhoneを導入した場合に考えうる最大のマイナス要因は、国内携帯メーカーへの打撃ではないでしょうか。ドコモがiPhoneを導入し、アップルから課される膨大な販売ノルマの達成に向けて邁進するならば、国内メーカーの携帯、スマホの売上は大幅にダウンするであろうことは想像に難くありません。ドコモの販売数量の半分以上をiPhoneにするぐらいの契約をアップルは突きつけているでしょうから、これは大変な事態になります。

(BLOGOS“一人負け”ドコモが、それでもiPhoneを導入できない理由”)

 

Appleが要求する販売ノルマが非常に厳しいため、それを達成するには他メーカーの販売台数を抑える必要が出てきます。そうなると、青色吐息の国内メーカーが大打撃を受けることになり、国内産業に影響が出ることは間違いありません。しかし、NTTの大株主は日本国ですから、国内産業に大打撃を与えるようなことはなるべく避けたい、という思惑もあり、iPhone取り扱いに踏み切れなかったのではないか、という指摘です。

 

過去、何度か「ドコモがiPhoneを取り扱う」という報道が流れては消えていきました。しかし、今回はAppleと詰めの協議に入っている、という報道もあることから、信憑性の高い報道だろうと思われます。

※ただ、この報道のそもそもの情報ソースがどこなのかがはっきりしていないため(関係者、としか書かれていません)、完全に信用できるわけではありません。過去、何度も「ドコモがiPhoneを販売する」という報道がなされてきたのには下記の記事にあるような事情があるためです。ぜひご参照ください。

参考)Appllio“なぜ「ドコモ、iPhone導入」報道が話題になり続けるのか?

 

もしドコモがiPhoneを販売するとなれば、消費者にとっては喜ばしいことかもしれませんが、国内メーカーにとっては脅威となります。日本メーカーがどう出るか、注目したいところです。

 

 

【ニュースソース】

target="_blank"ドコモ、iPhone販売へ 早ければ20日から
朝日新聞

ドコモがiPhone販売へ
NHK

「ドコモ、iPhone販売へ」 日経・朝日が報道
ITmedia

日米2強、市場変化で歩み寄り ドコモがiPhone販売へ
日本経済新聞

新型iPhone、ついにNTTドコモからも9月20日に発売されるようです
ギズモード・ジャパン

ドコモ、iPhone販売へ 今秋にも新モデル
日本経済新聞

ドコモがiPhone販売へ、今秋にも=報道
ロイター

ドコモ、iPhone販売へ=苦戦続き方針転換
時事通信

 

 

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