ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【経済】中国の経済統計データ水増し、貿易統計で7兆円の過大評価

中国で経済統計のデータが捏造され、実際の経済状態よりも水増しされたデータとして公表されていることが明らかとなってきています。中国紙、21世紀経済報道によると1月〜4月の貿易統計に計上された架空取引の総額は750億ドル、約7兆円にのぼったと報道。国家統計局は14日、広東省の自治体が2012年の工業生産額を62億9000万元(約970億円)も水増ししていたと明らかにしました。

このブログでも取り上げたように、中国への直接投資は減速傾向にあります。株式や為替を取引する間接投資とは違い、直接投資は不動産購入や設備投資、企業買収などに使われます。したがって、直接投資の減速は実体経済に大きく影響します。

 

5月の輸出総額は前年同月比1・0%増。半年近くにわたって2桁増が続いていたが、急減速した。香港向け輸出の代金を水増し申告し、貿易を装って投機資金を中国本土に持ち込む手口が横行。輸出が好調かのように見えていたが、当局が摘発に乗り出した途端、水増し分が剥がれ落ちた。世界日報

 

5月の輸出は前年同月比1%増の1,827億7,000万米ドルだった。伸び幅は4月の14.7%から大幅に鈍化した。このうち香港との貿易額は6%減の293億米ドルで、1~4月の伸び幅66%から急激に落ち込んだ。税関総署は、本土~香港間の裁定取引を基本的に抑制したことで、両地域間の貿易が急速に減少したことを5月の輸出が大幅に鈍化した一因に挙げている。(NINA.ASIA)

 

海外からの投資に頼っている中国経済としては、経済が減速し、投資の魅力が損なわれることは問題です。一方で、投資を呼び込むために経済統計を水増しすれば、統計データへの信頼が失われ、投資を呼び込みにくくなります。

 

問題は統計の信頼失墜にとどまらない。中国国家の信頼とともに、他国の投資判断の先行きがかかっている。ZAKZAK

 

ZAKZAKが分析しているように、統計データ水増し発覚を受けて、中国への投資マネーが大きく行き先を変える可能性が高いと見られます。行き先としては昨今伸び盛りのASEAN地域、特にフィリピン、ベトナム、タイ、シンガポール、ミャンマーといった地域でしょうか。

昨今の中国による周辺国への軍事的圧力は、こうした経済状況に危機感を抱いている証拠かもしれませんね。

 

 

【ニュースソース】

(中国)統計データの水増し問題:鉱工業生産4倍で報告する地方政府も
財経新聞

中国景気、足踏みが続く
世界日報

貿易額の水増し、1~4月は750億ドルか[経済]
NNA.ASIA

【経済裏読み】中国の経済指標は水増し・捏造の疑い……投機マネー移動のための偽装の可能性 (1/2ページ)
ZAKZAK

中国、水増し統計相次ぐ 貿易統計は7兆円過大 地方都市の工業生産額も
MSN産経ニュース

広告を非表示にする