【国際】中国の少数民族弾圧激化?3人集まると懲罰の対象に
この記事の信憑性について疑問は残るところですが、話題になっていることですし取り上げてみます。
中国ではウイグル民族やチベット民族などの少数民族への弾圧が激しさを増している、とのレポートです。
ウイグルでは毎年、14歳から25歳前後のウイグル人女性数万人が、故郷から遠く離れた大都市に連れて行かれます。彼女たちは寮生活をしながら不当に安い賃金で働かされます。その上、ウイグル語を禁じられ、生活習慣も変えられて、挙げ句の果てに漢民族の男と無理やり結婚させられるのです。ウイグル人男性は結婚相手を奪われることになります。ウイグルの血を先細りさせ、やがて途絶えさせるのが共産党の狙いだと見ていいでしょう。
記事の内容はかなり過激で、もしこの内容が真実だとしたら、極めて深刻な人権問題です。現在進行形で行われている民族弾圧ですから、はたしてこれを放置していていいのか、という感情がわいてきます。
が、はたしてこの記事は真実なのか、その点を見極める必要があります。
というのも、検索をかけてみましたが同類のニュースが一切見当たらなかったためです。もちろん「言論統制だ」という見方もできるでしょう。比較的信憑性の低い雑誌にだけ載せることで、真実を嘘っぽくみせる、というのはよくある手法です。
このレポートをジャーナリストの櫻井よしこ氏が行ったという点も気になります。氏は過去の著作等を見る限り、かなり右寄りでタカ派的な傾向をもっているようです。それがレポートにやや過激な色合いをつけた、と見ることもできます。
中国によるチベット弾圧等、中国による人権侵害問題は目にするたびに度を超しているようにもうつります。櫻井氏のレポートは波紋を呼ぶことができるでしょうか。まずはその信憑性から明らかにしてほしいところです。
【ニュースソース】
中国のチベット族やウイグル族 3人集まると即懲罰の対象に
SAPIO2013年6月号