【科学技術】iPS細胞でてんかんの病態を再現、福岡大と慶応大
福岡大、慶応大などで構成される研究グループがてんかん患者の皮膚細胞からiPS細胞をつくり、病気の状態を細胞レベルで再現することに成功しました。これにより、てんかんの治療薬開発に一歩前進したといえます。
なお、iPS細胞の開発で山中伸弥・京都大教授が2012年のノーベル医学・生理学賞を受賞しています。
このニュースは以下の8メディアで取り上げられています。
iPSからてんかん原因細胞、福大・慶大チーム成功
読売新聞 2013/05/02
てんかん患者からiPS=神経細胞の機能低下確認-福岡大など
時事通信 2013/05/02 09:11
てんかん 細胞レベルで再現と発表
NHK 2013/05/02 09:16
てんかんの病態iPS細胞で再現
大分合同新聞 2013/05/02 09:48
てんかんの病態を再現 iPSで、仕組み解明に道
日本経済新聞 2013/05/02 12:15
福岡大など、iPS細胞から難治性てんかんの病態再現-発作原因解明・治療薬に期待
日刊工業新聞 2013/05/03
てんかん 脳抑制機能低下で発症 福大、iPS研究で確認
西日本新聞 2013/05/03 00:27
iPS細胞、てんかん再現 慶大など、新薬開発に光
朝日新聞 2013/05/03 15:56
この中で目立つのは日刊工業新聞の見出しです。
他のメディアでは「病態再現」「iPSから原因細胞」という見出しにとどまっていますが、日刊工業新聞は見出しに「原因解明・治療薬に期待」と打っています。他のメディアも記事本文では原因解明や治療薬の開発に役立つ、と書かれていますが、見出しで大きく扱っているところに、工業系の新聞としての技術への期待がうかがえます。
また、研究グループのメンバーである福岡大学てんかん分子病態研究所の広瀬伸一教授と日暮憲道研究員(現東京慈恵会医科大学助教)の名前を上げているのも日刊工業新聞だけです。かろうじてNHKが日暮氏の名前を挙げているにとどまっています。
なお、ニュースソースに大分合同新聞と西日本新聞が含まれています。福岡大発の技術、ということで地方紙も大きく取り上げているのでしょう。