ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【私見】何を信じたら良いのやら〜ボランティアとステッカー〜

昨日、災害復興ボランティアグループ“Team4U”を運営する竹田亜理砂さんがFacebook上で「大島の災害ボランティアの中に“宿泊を無料にしろ”と恫喝している人がいる。どうやら元俳優の議員さんらしい」と投稿していたとして話題になっていることを取り上げました。件の議員さん、竹田さんの「議員である」「元俳優である」「見知った顔である」という描写から、大島入りを発信していた山本太郎氏なのではないか、との憶測が流れました。当方もその点うたがわなかったのですが、どうやらそれに疑問符がついているようです。

 

元俳優が伊豆大島でボランティアに向かい「宿泊料金が高くて泊まれない」と怒鳴っていた件について、ネットでは「元俳優の議員ということは山本太郎氏ではないか」という憶測が飛び交っていた。そこで本日当編集部が事務所側に聞いたところ「全くそのような事実はない」と否定したことが明らかになりました。どうやら事務所側にも多くのクレームが寄せられていたようで、なかなか電話がつながらなかった。

(秒感Sunday“【伊豆大島】山本太郎事務所否定!「宿泊料金が高い!」 と怒鳴ったという情報は「デマ」の可能性”)

 

大本の竹田さんの投稿も見れなくなっていますし、竹田さんの投稿もひどくぼかした書き方で、何かあっても後で「見間違いでした」と済ませられるよう予防線を張っているようにも見えてきてしまいます。

一方、山本氏の事務所側が全面否定しているとのこと、これも「トラブルになる可能性のあることはまず否定する」という多くの人がとりうる態度ですから、この事務所の対応をもって竹田さんの投稿を「デマ」と言い切ることはできません。

ただ、ここで考えなければならないのは、そもそも竹田さんの投稿に登場する「議員さん」が山本太郎氏であることは断定されていないにもかかわらず、「投稿に登場する議員が山本太郎氏である、というのはデマ」というロジック自体がおかしいのです。だって、そもそも山本氏であることが断定されていないのだから、それが違うといったってウソでもなんでもないわけですから。

 

私自身、山本太郎氏をあまり良い人物とは見ておりませんから、ついつい竹田さんの投稿に引っ張られてしまいました。その点は反省しています。とはいえ、件の「議員さん」が山本氏であることが完全に否定されたわけではないので、どこか煮え切らない感じもするのです。何を信じてたら良いのやら、とぼやきたくもなります。

 

さて、ちょうど良いタイミングでもうひとつ、デマネタが入ってきました。自動車に張られている“赤ちゃんが乗っています”を示す黄色のステッカーです。これは本来「赤ちゃんが乗っているので配慮をお願いします」という意味のはずなのですが、実はこれには隠された本当の意味がある、というのです。

少し長いですが、以下に引用します。

 

今日友人の車で国道を走っているときの出来事…

 

前方にワゴンRの車で後ろに「赤ちゃんが乗っています」のステッカーが貼られていた。そのとき友人が…

 

「あれってみんな貼ってるよね。赤ちゃん乗ってるから無理に近づいて事故おこさせないでって意味なんやろ?俺んちの職場の人も貼ってる」

 

と言うので俺は…

 

「いや違うよ。あれには実はこんな話あるんだ」

 

そういうと友人は「え?違うの?」とびっくりしてたので話してやりました。

あのステッカーは初心者マークと同じで赤ちゃんが産まれたら貼りましょうという方は多いのではないだろうか?

実はこの赤ちゃんマークには隠れた悲しき秘話がある。

それは80年代のアメリカで高速道路を運転している女性が事故をおこしてしまう。

女性は重体となり3日ほど意識が戻らなかった。

そしてなんとか意識を取り戻して最初に発した言葉…

 

「私の赤ちゃんはどこ?」

 

であった。

 

しかし医者は女性に子供がいたとは認識しておらず、すぐさま警察に確認の電話をした。

警察もその存在を確認していなかったのであわてて事故車両の中を探すと後部座席の下ですでに冷たくなっている赤ちゃんを発見する。

赤ちゃんには目立った外傷もなく、母親と同時に発見されていれば助かったであろう命だったそうだ。

この教訓を踏まえてあのステッカーは開発された。

そうあのステッカーの本当の意味は…

 

「事故車両の中に赤ちゃんがいます。一番に助けてください」

 

という意味なのだ。注意喚起の黄色でもある。世の中たくさん標識にも裏話あるけど安全運転で事故をおこさないのが一番ですね。

 

つまり、この「赤ちゃんが乗っています」のステッカーは「配慮をお願いします」という意味ではなく、本当は「事故車両の中に赤ちゃんがいるのですぐに助けてください」という意味だというのです。

しかし、この話は都市伝説であり、Wikipediaにもその旨が記されています。

 

An urban legend claims that the death of a baby led to the creation of the signs. According to snopes.com, there is no truth to this claim.

WikipediaBaby on board”)

 

この話が都市伝説であることを指摘されると、一部の方々は「良い話なのだからデマであろうとなかろうと関係ないから拡散する」とコメントしています。「良い話だから広めたい」という気持ちには難癖をつけるつもりはありません。ただ、デマをデマと知って広めようとする行為は果たしていかがなものか、と思うのです。良い話ならデマであっても広めていいのか。私には非常に疑問です。

 

とはいえ、“何が真実なのか”はこうした情報からは得られません。もしかしたら、このステッカーの話も都市伝説の方が真実である可能性だってまったく捨て去ることはできないのです。ましてや、中立的な第三者のいない山本氏と竹田さんの間の話にいたっては、真実を確認する術すらいまのところはありません。一体なにを信じたら良いのやら、だんだん分からなくなってきてしまうのです。