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【災害】ふたつの台風が接近するといったいどうなる?注目の「藤原の効果」

先日お伝えした台風27号および28号の日本列島への接近。現在は27号が九州に接近しており、九州と四国を中心に1時間に50ミリを超える強い大雨となっている模様です。明日25日は四国と近畿を中心に大雨となる予想で、土砂災害への警戒を呼びかけています。

 

あすにかけて猛烈な風、非常に強い風に警戒が必要なのは沖縄、奄美、九州南部、四国です。

特に沖縄は走行中のトラックが横転したり、看板が落下するほどの”猛烈な”風が予想されます。

予想される最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルです。

そして、奄美、九州南部、四国も何かにつかまっていないと立っていられないほどの”非常に強い”風が予想されます。

予想される最大風速は20~25メートル、最大瞬間風速は30~35メートルです。

(tenki.jp)

 

大雨だけでなく、強い風にもご注意ください。tenki.jpによれば、「トラックが横転」「看板が落下」するほどの強い風邪が予想されています。暴風圏内ではなるべく外出を避けると良いでしょう。

 

さて、今回は台風27号と28号、ふたつの台風が同時に接近しています。進路予想図を見るとふたつの台風が接近し、もしかしたら台風同士が衝突するのでは?とも思ってしまいます。

※現在の予想では27号と28号はあまり接近しない、とされているようです。

 

ここで疑問。ふたつの台風同士が接近、場合によっては衝突、なんてことになったらいったい何が起こるのでしょうか?

 

 

正解は「勢力の強い方に取り込まれる」または「互いの進路に影響を与え複雑な動きをするようになる」です。

この効果は「藤原の効果」と呼ばれ、最近ニュースで頻繁に聞かれるようになりました。藤原の効果とは、

 

藤原の効果(ふじわらのこうか、英:Fujiwhara Effect)または藤原効果とは、2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象のことである。1921年に当時の中央気象台所長だった藤原咲平が、このような相互作用の存在を提唱したためこの名がある。

Wikipedia藤原の効果”)

 

とあり、渦の相互作用運動、と言うことができます。

 

元神戸海洋気象台職員で、気象研究家の弊洋明(へい・ひろあき)氏は「勢力が同じくらいの台風が接近した場合にそれぞれが反発し、近づいたり、離れたりする。進路が予想しにくくなる」と指摘。

ZAKZAK

 

このように、渦の運動が相互作用して互いに影響を及ぼすため、台風の進路予想が難しくなります。藤原の効果が現れるのは台風同士の距離が1000km以内に入ったときとされており、今回の27号と28号はそこまで接近することはない、と予想されています。そのため藤原の効果の影響は少なく、進路予想への影響は少ないだろう、とされています。

 

さて、台風27号はこの週末にかけて日本列島をそうなめしていくような進路をとると予想されています。土日の外出の際にはぜひお気をつけください。気象庁の情報などを参考に、できれば外出は避けた方が良いでしょう。

 

 

【ニュースソース】

ダブル台風、大雨に警戒
tenki.jp

「藤原の効果」とは? ダブル台風接近で注目キーワード
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