ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【国際】モスクワで外国人排斥の暴動発生、1600人が拘束

ロシア・モスクワで13日、外国人労働者排斥を訴え暴徒化した極右の若者や住民と治安部隊が衝突、14日までに約1600人を拘束しました。きっかけは10日にロシア人男性が外国人とみられる犯人に刺殺された事件。金融危機による失業者の増加で、外国人労働者に対する排斥感情が高まってきているのが今回の暴動の背景とみられます。

 

低賃金でモスクワの底辺を支える中央アジア出身者は差別の対象になっている。騒乱を受け極右・自民党のジリノフスキー党首は「移民がモスクワにあふれている。外国人労働力撲滅3カ年計画が必要だ」とツイッターで訴えた。

(時事通信)

 

高い失業率を背景に、低賃金で働く外国人労働者を差別する風潮が強まってきています。外国人に自分たちの職が奪われている、という思いがあるのでしょう。

 

世界的な金融危機による失業の増加を背景に、ロシアで中央アジアなど外国からの出稼ぎ労働者に対する排斥感情が高まり、ネオナチなどによる殺人事件が続発。プーチン首相は外国人受け入れ枠の半減を唱え、弱い立場の出稼ぎ者がさらに追い込まれている。

(47NEWS“ロシアで外国人排斥、殺人相次ぐ 政府も出稼ぎ削減へ”)

 

プーチン大統領も、このように外国人受け入れ枠を減らし、外国人への排斥感情を抑えようという動きに出ています。しかし、ネオナチなどの暴力的な勢力が排斥活動を主導しているため、非常に過激な活動が繰り広げられているようです。

 

このような単なる他民族排斥活動や暴力容認と混同されるに至り、特にロシアやドイツ等、他民族の移住者により職を奪われたと感じる若者達の間で一種の流行となっているのに加え、近年はイスラム教=テロリズムとの誇大解釈からイスラム教自体を迫害対象として名指ししているために、宗教と民族を巻き込んだ問題と見なされるようになっている。

Wikipediaネオナチ”)

 

もともと、ネオナチはナチスドイツのイデオロギーを復興させよう、という運動ですが、Wikipediaにあるように、多民族排斥運動になってしまっています。それが一種流行のようになっており、今回のロシアでの暴動のように、単なる暴力的な一派の活動としてあらわれています。

 

このニュースを見て、ふと最近の日本での韓国人排斥運動とそれに対抗するいわゆる「しばき隊」の衝突を思い出しました。あるいは、反原発デモに紛れ込んで暴力行為を働く極左勢力、沖縄で反基地を叫ぶ勢力に紛れ込む利権集団などです。これらはもともと、なんらかのイデオロギーを掲げていたはずなのでしょうが、手段が目的化しており先鋭化した一部の勢力は暴力行為をはたらくこと自体が目的になっているようにも見えてしまいます。

特に、最近、東京・新大久保や大阪・鶴橋で行われている韓国人排斥デモの中には耳を覆いたくなるような罵詈雑言を浴びせかけている姿も見られるようです。本来は逼迫する日本の社会保障を不正にうけている一部の在日韓国人に対する糾弾だったのでしょうけれども、それがいつしかロシアのネオナチのように「単なる暴力的な外国人排斥運動」に成り下がっているようにも見えてしまいます。

 

多くの国がそうですが、政治的な危機にあるとき、国をまとめるのにいちばん手っ取り早いのはナショナリズムを高揚させることです。もちろん、日教組のように反日思想を教育現場に持ち込むのはそもそも論外ですが、極端にナショナリズムをあおるようになってきたら「なにかおかしいのじゃないか?」とみていいのではないかと、個人的には思っています。

今回のロシアの暴動に関しては、今回たまたま大規模なものに発展しましたが、EU経済危機が飛び火してロシアも経済危機にさらされている状況で、不満がくすぶっていました。そこで動き出したのがネオナチなどの極右勢力です。ナショナリズムを高揚させ、不満の矛先を外国人に向けることで政府に矛先が向けられることは当面避けられます。プーチン大統領が「外国人受け入れ枠を半減」という発言も、そうした意図があるのでしょう。とはいえ、実際のところ、金融危機はヨーロッパ全体の問題であり、外国人労働者が多いから、というのは原因をあまりに単純化しすぎです。けれども、単純な論理の方が多くの人が受け入れやすいですし、外国人という非常に分かりやすい敵を作ってしまえば、不満の解消も非常にやりやすくなります。韓国政府の例を見れば分かりやすいかと思います。

 

今回の事件がプーチン政権に与える影響が気になります。一時はその強烈なリーダーシップとカリスマ性でロシアを引っ張ってきたプーチン大統領ですが、昨今の世界経済の停滞で支持率が下がってきていると言われています。国の舵取りが難しくなってきているところではないでしょうか。

 

 

【ニュースソース】

集会参加者が暴徒化、380人拘束…モスクワ
読売新聞

モスクワ、外国人排斥叫び暴徒化 380人拘束、殺人きっかけ
岩手日報

モスクワ騒乱、380人逮捕
時事通信

モスクワ、外国人排斥で騒乱 住民ら1600人拘束
47NEWS

モスクワで1600人拘束 外国人排斥で騒乱
MSN産経ニュース

モスクワで騒乱、1600人拘束=極右、非ロシア人排斥叫ぶ
時事通信

 

 

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