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【ビジネス】福島第一原発を「廃炉センター」に、東電検討開始

今月19日、福島第一原発を視察した安倍首相が「現在停止中の5,6号機も廃炉に」と東京電力に要請した件を受け、東電側は福島第一原発を発電施設から「廃炉センター」に転身させる方向で検討に入りました。年内にまとめる再建計画に盛り込む予定で、福島第一原発は発電施設としての役割を終える形となります。

 

東電が廃炉を決めた後は将来の発電に備えた設備を維持する人手は要らなくなる。今の発電所から廃炉を担う組織へと切り替えることで、汚染水対策や事故収束に人手やお金を集中する姿勢をはっきり示すねらいがある。

(朝日新聞)

 

先日取り上げたニュースで、地元では「廃炉要請は当然、むしろ何をいまさら、という感じ」といった不満が噴出しているとお伝えしました。が、民主党政権下で約2年放置されていた福島第一原発の処遇について明確な指針が打ち出されたことは歓迎すべきことです。

 

朝日新聞が報じているように、福島第一原発が「廃炉を担う組織」としてきちんと運用されるようになれば、チェルノブイリのように単に石棺処理して線量が低下するのを待つのではなく、積極的にはたらきかけて放射能汚染を低減する技術が開発されるのでは、と期待されます。

世界各地ではまだたくさんの原発が稼働しています。原発だけでなく、核兵器や原子力潜水艦、原子力空母など、核エネルギーを使った技術がたくさんあります。それらの技術に対し、万が一放射能汚染が発生した場合にそれに対処できるだけの技術を日本が持つことができたら、世界各国から技術的に大きな優位点となるでしょう。

 

7年後の東京オリンピックまでには震災の復興と原発事故収束がすっかり済んでいることを望みます。

 

 

【ニュースソース】

福島第一を「廃炉センター」に 発電から転換、東電検討
朝日新聞