【災害】いわき市で震度5強、「東日本大震災の余震」と気象庁
20日午前2時25分ころ、東北地方で大きな地震がありました。最大震度は福島県いわき市で5強。福島県と茨城県の各地域で震度4、栃木県、宮城県、山形県、群馬県で震度3を観測。津波の心配はなく、懸念されている福島第一原発への影響もないとの発表です。2名の軽傷が報告されていますが、死者はいまのところないようです。マグニチュードは5.8〜5.9、震源は福島県浜通り直下の深さ20kmとのことです。
この地震を受け、気象庁は地震発生の約2時間後、午前4時20分に緊急記者会見を開き、
「おととしの平成23年。東北地方太平洋沖地震の余震域内で発生しておりまして、この余震であるという風にみております。今後1週間程度、最大の震度として4程度のものの余震が発生する可能性がございますので、こういうものにも十分ご注意頂きたいと思っております」
(TBS)
今回の地震が東日本大震災の余震であることを発表。今後予想される大きな地震への警戒を呼びかけています。
2011年3月11日の東日本大震災本震後、2013年3月11日までの丸二年の間に発生した余震は9577回。震度別の余震回数は日経新聞によると、
余震の震度別は、震度4が226回、5弱が44回、5強が12回、6弱と6強がそれぞれ2回。月別では、本震があった2011年3月は2941回で、同5月以降は月に数百回から百数十回で推移。今年1月は93回、2月は92回と初めて100回を下回った。
このように二年の間に震度5強以上の余震が16回ほど起こっています。回数が減少傾向にあるとはいえ、今年の8月には宮城県石巻市で震度5強の地震が発生し鉄道のダイヤが乱れるなど、大きな地震がまだまだ頻発しています。
東日本大震災発生後、「数年は余震が発生する」と専門家の方々が発言しており、実際その通りになっています。
武蔵野学院大特任教授の島村英紀氏は「東日本大震災の余震です。2年以上たってもまだ続いているのかと思う方もいるでしょうけど、米国では200年も続いている例がある。今後も続くとみていい」と指摘する。
このように、数十年から数百年にもわたって余震が続くケースも見られているようです。
余震や誘発地震の収束について、政府の地震調査委員会の本蔵義守委員長は「見通しを示すのは難しいが、大震災以前のレベルに戻るのはさらに数年を要するだろう」としている。
として地震そのものの収束にも数年を要するとのこと。
東京オリンピック開催を7年後に控えたいま、被災地の復興と原発事故の収束に加えて、余震が早くおさまることを願います。オリンピックまでの間に一番懸念されている南海トラフ沖の地震が起きなければいいのですが。。。
【ニュースソース】
福島県浜通りでM5.8の地震 いわき市で震度5強
地震予測検証
東北で強い地震 福島・いわきで震度5強
MSN産経ニュース
いわき市で震度5強 津波の心配なし
日テレNEWS24
福島県で震度5強の地震 いわき市で62歳女性が転倒し肩を脱臼
FNN
福島県で震度5強 気象庁が会見(東京都)
日テレNEWS24
福島県で震度5強 福島第1原発など原子力関連施設に異常なし
FNN
気象庁「未明の福島は東日本大震災の余震」
TBS News