【国際】ベルギー通信会社にハッカー侵入、米NSA関与か
ベルギーの有力視「スタンダード」は16日、同国の通信大手「ベルガコム」の情報システムに何者かが不正に侵入し情報を盗み取っていたことを報道しました。盗み取られた情報はシリアやイエメンなど中東やアフリカ地域との間で交わされた通信記録と伝えられており、手口の巧妙さやその規模などから、米国国家安全保障局(NSA)の関与が疑われています。ベルギーのディルポ首相は16日に声明を発表、名指しは慎重に避けながら「外国期間が関わった疑いがある」と非難しました。
元CIA職員のエドワード・スノーデン氏によるNSAの諜報活動を暴露して以来、米国国内のみならず、NSAは世界各国で情報収集活動を行っていることが明らかとなっています。それを受けて各国では米国の諜報活動を非難するとともに、それを排除する動きが高まってきています。
ベルギーにはEU本部があることから、EU全体に対する諜報活動と受け取られる可能性もあり、これまで以上に強い反発が予想されます。
ヨーロッパでは、アメリカのCIA=中央情報局の元職員スノーデン容疑者が、アメリカの情報機関の活動を暴露して以降、EUや各国の大使館への盗聴など活動の実態が次々と明らかとなり、アメリカの情報収集の在り方に対する反発が強まっています。
(NHK)
さて、一時期は盛んに報道されていたスノーデン氏の近況ですが、近頃めっきり聞かなくなりました。そこで調べてみたところ、
容疑者がどこに住んでいるかは安全上の理由で公表されていない。米当局の情報監視活動をリークして訴追され、一躍「時の人」となったが、弁護士は「(町中を歩いていても)今まで誰にも気付かれていない」と述べている。
(時事通信“スノーデン容疑者、誰も気付かず=亡命先ロシアで散歩や旅行”)
という報道が18日になされており、旬がすぎた人のような扱いになっています。最近はシリアを巡る欧米各国の問題や国内では消費税問題、秘密保全法問題など、スノーデン氏の動きはもはやどうでもいいような論調です。
各方面から付けねらわれる日々も終わったとして、スノーデン氏本人にとってはよろこばしいことかもしれません。
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