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【政治】「国民から拒否される政党」民主党が参院選を総括

民主党は2日、7月の参議院選挙で惨敗した要因を盛り込んだ総括文書をまとめました。「国民から拒否される政党」「解党的出直しが必要」と非常に苦しい状況に立たされている表現がみられます。支持が得られなかった理由として、主に情報発信力不足を挙げ、今後の課題として協議していく方針のようです。

 

当初、2人を擁立していた東京選挙区で、公示直前に現職の大河原雅子氏の公認を取り消したことについては、「無理な調整となったことを厳しく反省する必要がある」と、調整の失敗を認めた。菅元首相らが公認を取り消された大河原氏を支援するなど党が混乱し、「全国の選挙情勢に負の影響を及ぼした」と指摘した。

(読売新聞)

 

公認候補を取り消された候補者に菅氏が応援に駆けつけるなど、党内での調整もうまくいっておらず、それぞれがばらばらな行動をとっているように見受けられます。これではきちんと有権者に訴えかけることもできないでしょう。

 

とはいえ、民主党が支持されていない、むしろ拒否されているのは情報発信力以前にこれまでの失政によるところが大きいでしょう。民主党の失政をリスト化してくださっている方がいらっしゃったので、その一部を転載します。

 

5.野党時代には自民政権に対し国債発行による財源確保を非難しておきながら、自分たちが政権を取ると過去最大規模の国債乱発

7.尖閣問題(ビデオ隠し、外交地検)

8.子供手当て満額無理(でも外国人OK)

10.千葉落選→大臣居座死刑

18.天皇謁見ルール破り

20.中井洽拉致問題担当相 金賢姫(国際的テロリスト)に対する豪華軽井沢バーベキュー&東京上空ヘリ遊覧&お土産付きスペシャル接待 (招請費は3000万円以上)、一方で失踪者の確認拒否

23.反日教育高校無償化、朝鮮学校の無償化

30.マニフェスト詐欺 (マニフェストを片っ端から反故にしておきながら、一方でマニフェストに無かった外国人参政権実現化に着々と)

46.辻恵検察審査会恫喝、一方本人は供託金詐欺で提訴される

(“民主党政権を終わらせなければならない理由 【民主党失政リスト】付き”)

 

リストは全部で120項目ほどありますが、ざっと主要なところでもこれだけあります。一番大きいのは30のマニフェスト破りでしょう。実際に公約としてや「やる」といったことが結局ほとんど実行されませんでした。高速道路無料化については無料区間が寸断されており、結局どこかしらで料金を払わなければならない、というお粗末なものでしたし、公約に大きく掲げたガソリン税の廃止についても、暫定税率は廃止しましたが本則税率を引き上げたため、実質はガソリン税増税となりました。このように、一部の公約については「やるといったことはやったが、実質は変わっていないかもっと酷くなった」という状況でした。

このような失政の実績があったために民主党は昨年12月の衆院選でも今年7月の参院選でも惨敗したわけですが、それが情報発進力不足に原因を求めるあたりがなにか間違っているようにも感じます。

 

政権奪還には野党共闘が不可欠だとする一方で「理念や政策の一致を前提としない共闘は国民の理解を得られず、政権運営で行き詰まる」として拙速な野党再編を否定。その上で「共同歩調が可能な課題を優先し、国会における共闘を模索していく」と明記した。

(スポーツニッポン)

 

そもそも政権奪還が目的になっていること自体に違和感を覚えます。国民の立場としては安全にくらせる国を実現してくれるのであれば政党などどこでも良い。政権をとることを目的として、かつて民主党が「できないこと」を「できる」といってしまったことが問題なのです。やるといったことを粛々と実行してくれればそれで良かったはずです。その点を誤解しているのであれば、民主党にはもう先がないと考えるのが自然でしょう。

 

 

【ニュースソース】

参院選惨敗の民主 総括文書まとめ 海江田代表の「発信力不足」
スポーツニッポン 

民主「国民から拒否される政党に」 参院選総括案
日本経済新聞

野党の連携不可欠=民主が参院選総括案
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

民主「いまだ拒否されている政党」参院選総括案
読売新聞