ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【国際】NSA情報収集問題暴露のスノーデン氏が自殺!?

 アメリカ国家案戦補償局(NSA)がアメリカ市民のみならず世界各国で情報収集活動を行っていたことを暴露したエドワード・スノーデン氏がロシア時間の12日、滞在先であるロシアのホテルで死亡しているのが発見された、とのニュースが一部で駆け巡りました。ニュース元のINTERNET CHRONICLEによりますと、

 

 Russian authorities say Edward Snowden was found dead in his hotel room Monday. The apparent cause of death according to US officials is suicide.

 (ロシア当局は月曜日、エドワード・スノーデン氏がホテルの一室で死亡しているのが発見された、と発表。米国の公式見解では死因は検視が終わってないので断定はできないが自殺、としている。※筆者訳)

 (INTERNET CHRONICLE)

 

 これは驚くべきニュースです。スノーデン氏は各国に亡命申請を出しており、ロシアへの亡命が認められたところでした。米国国内ではテロ対策等の情報収集の透明性を求める議論が議会で起こっており、スノーデン氏がとった行動が何かしらの影響を与えたことは間違いないようです。

 

 Many patriotic Americans have already begun celebrating Snowden’s death by firing rifles and handguns into the woods behind their homes. 

 (多くの愛国的なアメリカ市民はライフルや拳銃を森の中に打ち込んでスノーデン氏の死を祝い始めている。※筆者訳)

 (INTERNET CHRONICLE)

 

 米国の世論では「国の安全が保障されるなら、国家による多少のプライバシー侵害は問題ない」とする意見が半数を超える、との調査結果も見られています。したがって、こうしたやや過激ともとれる反応も決して不自然ではないでしょう。

 

 さて、世界を騒がせたスノーデン氏の死ですから、それこそ大きく報じられているだろう、と思って他のニュースソースをあたってみたのですが、これがさっぱり出てこない。これはどうしたことか?と思って改めてニュースソースのINTERNET CHRONICLEを調べてみたところ、

 

 The Internet Chronicle - a fake news site like The Onion.

 (The Internet Chronicle、The Onionのようなフェイクニュースサイト※筆者訳)

 (NESARA- REPUBLIC RESTORED - Galactic News

 

 どうやらこのINTERNET CHRONOCLEというサイト、日本でいうところの「虚構新聞」のようなフェイクニュースサイトのようです。その証拠に、6月にもスノーデン氏が殺された、とのニュースを流しています。ところが、8月になるとしれっとしてスノーデン氏の動向を報道。

 

 このサイトのABOUTを読むと、

 

 Sadly, chronicle.su is not of this earth. After crash landing in an asteroid December 30th, 1976, the alien husks of Chronicle editors rapidly adapted to Earth climates and bacterial flora. 

 (残念なことに、chronicle.suはこの地球のものではない。1976年12月30日の小惑星への着陸失敗後、Chronicleの編集者になりすましたエイリアンは、すぐに地球の気候になじんでいった。)

  (INTERNET CHRONICLE)

 

  つまるところ自分たちは宇宙人であるとここで宣言しているわけです。このあたりでこのサイトがまともなものではないことがわかるでしょう。

  

  エドワード・スノーデン氏の自殺はデマ、という結論でした。

デマと気づかずにこのニュースをTwitterFacebookで流している方がたくさんたくさんいらっしゃるようですので、どうぞお気をつけ下さい。

 

 【ニュースソース】

 Snowden Dead of ‘Apparent Suicide’
 INTERNET CHRONICLE