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【ビジネス】米FCCがソフトバンクのスプリント買収を承認、クリアワイヤ買収も

FCC連邦通信委員会)は現地時間の5日、ソフトバンクによる米携帯電話大手のスプリント・ネクステル買収を承認しました。6月25日に行われたスプリントの株主総会ですでにソフトバンクによる買収が可決されており、今回の承認で買収は確実となりました。ソフトバンクは7月上旬にもスプリントの買収手続きを完了する見通しです。

今回の発表では、FCCはスプリントが高速無線通信子会社クリアワイヤを完全子会社化することも承認している、としています。

 

一方、Sprint が提出した Clearwire の買収案についても FCC は承認していますが、Clearwire 側の株主による承認は7月8日の投票を待つ必要があります。

(Engadget 日本語版)

 

スプリントは米国第3位の携帯電話会社です。6月26日の記事“【ビジネス】米スプリント株主総会でソフトバンクによる買収が可決”にも書きましたが、スプリントの契約者数は約5500万件、米国最大手のAT&Tベライゾンはいずれも1億件以上の契約者数を有しており、ソフトバンクは米国市場でこの二大巨頭と戦っていかなければなりません。

その最大の武器が高速通信LTEです。

米国市場でLTEを安定して提供するには光無線通信サービスを提供するクリアワイヤの通信網が必要です。したがって、クリアワイヤの買収の可否によって、ソフトバンクの米国市場における立場が大きく変わってきます。今回のFCC発表でクリアワイヤの買収が承認されましたが、Engadgetが報じているようにクリアワイヤの株主総会の結果を待つ必要があります。とはいえ、多くのメディアがクリアワイヤの買収可決はほぼ確定事項とみているようで、

 

クライバーン委員長代行は「スプリントとクリアワイヤのネットワークへの投資増でモバイル・ブロードバンド・サービス展開が加速し市場での競争が促進される公算が大きく、顧客の選択肢は広がり、技術革新と料金値下げにもつながるだろう」と指摘した。

ブルームバーグ

スプリントによるクリアワイヤの完全子会社化については、8日に開かれるクリアワイヤの臨時株主総会での承認が必要となる。ただ、クリアワイヤの取締役会や主要な少数株主はすでに賛同を表明しており、承認が確実視されている。

日経新聞

 

とソフトバンクが米国市場に切り込んでいく素地ができてきつつあるとしています。

 

日本国内の携帯電話市場は飽和しているといわれています。電気通信事業社協会によりますと、2013年5月末の段階で携帯電話・PHSの加入契約数は約1億4000万件、日本の人口よりも契約数が多くなっており、ひとりが複数の契約をもっていることも珍しくなくなってきました。国内市場が飽和しつつある現状、さらに事業規模を拡大するためには国内でシェア争いをするか、海外市場に目を向けるか、いずれかの選択肢しかなくなります。ソフトバンクは後者を選び、まずその第一段階である現地法人の買収に成功しました。

 

対して日本国内の携帯電話加入契約数シェアNo.1のドコモはというと、かつて海外に投資したことがありましたが大失敗をして撤退しています。

 

ドコモは2000年前後に米AT&Tワイヤレスなどに計2兆円を出資し、1兆円以上の損失を出し撤退した。NTTグループ首脳陣には今なお強烈なトラウマとなっている。

(中略)

今春、ドコモ社長だった山田隆持(64)は海外への再挑戦を計画していた。オーストラリアの大手携帯電話会社への出資だ。しかし26%出資するインドのタタ・テレサービシズは赤字続き。
これを失敗とみなすNTT持ち株会社首脳から待ったがかかった。「海外の通信会社にカネを出す時代じゃない」

(ソフトバンク買収と金融戦略“ドコモ海外買収とソフトバンク大株主の違い(10)”)

 

また、ドコモはNTTの子会社である、という制約も加わり、海外展開はなかなか難しいようです。

ドコモはiPhoneを販売するか否かでAppleともめていたり、通信障害を頻発させたり、昨今ではauやソフトバンクと比べてやや精彩を欠いているようにも見えます。もちろん、シェアNo.1の座は保っていますが、移り変わりの激しい現代、そうそう安泰とも言い切れないのではないでしょうか。

 

いつだったか、都営地下鉄の車内に出ていた龍角散の広告を思い出します。龍角散の社長は非常に柔軟な考え方ができる方のようで、時代の変化に合わせて味を変えたり、使いやすいキャンディータイプを開発したり、など業界では安泰な地位を確立しているにも関わらず、どんどん新しい商品を開発していました。それが結果、さらなる地位の安定をもたらしているのです。

 

 

【ニュースソース】

ソフトバンクのスプリント買収、FCCが承認
WirelessWire News

米FCC、ソフトバンクのSprint ・Clearwire 買収を承認
Engadget 日本語版

ソフトバンク 「米3位」の買収成立へ
NHK

ソフトバンクによる「スプリント」買収を米連邦通信委員会が承認
FNN

FCC、ソフトバンクのSprint Nextel買収を正式承認
ASCII.jp

米国当局がソフトバンクによるスプリントの買収を承認、必要な手続きが完了
レスポンス

ソフトバンクの計画承認 米3位の携帯会社買収へ
テレビ朝日

[CNET Japan] FCC、ソフトバンクのSprint買収を承認
朝日新聞

米、スプリント買収を承認 ソフトバンク手続き完了へ
asahi.com

ソフトバンクのスプリント買収を米FCCが承認、7月上旬に完了へ
ITpro

米当局がスプリント買収承認 ソフトバンク、最終関門通過
47NEWS

ソフトバンクによるスプリント買収を承認-米連邦通信委員会
ブルームバーグ

ソフトバンクの米社買収を承認…米連邦通信委
読売新聞

ソフトバンクによるSprint買収とSprintによるClearwire完全子会社化をFCCが承認
ITmedia

ソフトバンク、来週にもスプリント買収 米当局が承認
MSN産経ニュース

ソフトバンクの米社買収、来週完了=当局が最終承認
時事通信

ソフトバンクのスプリント買収、米当局が承認
日本経済新聞

ソフトバンクのスプリント買収を米当局承認、最後のハードルクリア
ロイター

ソフトバンク、米に1000人規模拠点 スプリントと
日本経済新聞

ソフトバンク、米で1.6兆円投資 スプリント高速通信網など
日本経済新聞

ソフトバンクの Sprint 買収を米国 FCC が承認、7月上旬に手続き完了へ
インターネットコム

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