ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【国際】ロシアの無人ロケット打ち上げ失敗、毒性燃料の影響懸念

ロシア製ロケット「プロトンM」が2日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられましたが、直後に予定された軌道をはずれ炎上、墜落しました。墜落地点周辺の地域には損害や死傷者はないとされています。

無人ロケットだったのでさいわい飛行士の死亡などはありませんでしたが、プロトンMは約600トンの毒性の高い燃料を積んでおり、周辺住民らへの健康被害がないか、懸念されています。そのため、同日に調査委員会が設置されました。

ロケット燃料の毒性については昨年4月、北朝鮮がロケットミサイルを発射しようとした際に「きわめて高い毒性がある」として話題となりました。ロケット燃料の毒性については“ヒドラジン(北朝鮮ミサイル燃料)の猛烈な毒性・危険性”を参照してください。

 

今回の打ち上げ失敗の映像がYouTubeにあったので掲載しますね。

 


ロシア・ロケット(プロトンM)打ち上げに失敗 - YouTube

 

打ち上げ直後、ロケットの軌道が不安定になりふらふらし始めます。その後、画面右方向に旋回、ロケット先端が分解し、炎上、墜落しています。

 

近年、ロシアの宇宙計画は失敗が重なっており、高価な人工衛星国際宇宙ステーション(International Space Station、ISS)への無人補給船などを失っている。

livedoor

ロシアは、3年前にも今回と同じように通信衛星「グロナスM」3基を積んだロケットを、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げましたが、軌道に乗らず太平洋に落下し、失敗しています。また、ほかにも、宇宙ステーションに物資を運ぶための無人輸送船の打ち上げに失敗したり、火星探査機を軌道に乗せることができなかったりしており、宇宙開発で世界をリードしようとこの分野に力を入れているロシア政府にとって痛手となっています。

(NHK)

 

各紙報じているように、ロシアではここ数年、ロケット打ち上げ失敗が相次いでいます。また、

 

一方、基地周辺では長期にわたるロケット発射などによって、酸性雨が降るなど環境状況が悪化。基地を租借している露側と、カザフ側とで軋轢(あつれき)が表面化しており、カザフ側が基地の賃借条件の変更を露側に求める事態にまで発展している。

(MSN産経ニュース)

 

MSN産経ニュースが報じているように環境への悪影響もあって周辺地域との軋轢を生んでいます。かつてはアメリカと肩を並べるほどのロケット技術をもっていたロシアですが、昨今はどうもうまくいっていないようです。

一方、同日2日に入ったニュースによると、インドではGPSを積んだ人工衛星の打ち上げに成功しています。

 

インドの宇宙開発を担うインド宇宙研究機構(ISRO)は2日、車両や船舶、航空機の位置を宇宙から測定するインド版衛星利用測位システム(GPS)用の最初の衛星の打ち上げに成功したと発表した。インドは火星探査を計画するなど宇宙開発を積極的に推進、この分野での大国入りを目指す狙いがある。

(MSN産経ニュース“インド、GPS衛星打ち上げ成功 宇宙分野で大国入り目指す”)

 

かつての宇宙大国ロシアと成長著しいインドとの対比が印象的です。

 

 

【ニュースソース】

ロシアの無人ロケット、打ち上げ直後に爆発
livedoor 

「プロトン-M」打ち上げ失敗 バイコヌール基地
ロシアNOW

プロトン・ロケット打上げ失敗 原因は第一段エンジンの故障
VOR ロシアの声

ロシア、打ち上げまた失敗 炎上、爆発
福井新聞

ロシア ロケット打ち上げ失敗
NHK

落下の瞬間…無人ロケットが墜落・炎上 ロシア
テレビ朝日

ロシアのロケット墜落=測位衛星を搭載-カザフ基地
時事通信

打ち上げ直後、ロシア宇宙ロケット爆発
TBS News

ロケット打ち上げまた失敗 ロシア
MSN産経ニュース

ロシアの無人ロケット、打ち上げに失敗し空中分解
CNN Japan

ロシアの無人ロケット、打ち上げ直後に空中分解
世界日報

露衛星積んだロケット、打ち上げ直後爆発・墜落
読売新聞

GPS衛星乗せたロケット打ち上げ失敗 露
日テレNEWS24

ロシアが打ち上げたロケットが炎上、地上に激突
FNN

プロトンロケット打ち上げ失敗、空中で分解
サーチナニュース

600トンの毒性燃料を積載 ロケット打ち上げ失敗で調査へ、ロシア
MSN産経ニュース