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【国際】元CIA職員のスノーデン氏、中国スパイ疑惑を否定

米国国家安全保障局(NSA)の個人情報収集問題を暴露したとして香港に身柄を隠していると見られる元CIA職員のエドワード・スノーデン氏が17日、英ガーディアン紙が主催したインターネット上での質疑応答で中国スパイ疑惑を否定しました。本人はアイスランドへの亡命を希望している、との報道も一部ありましたが、その後香港に身を置き続けていることに関して、「中国のスパイなのではないか」との指摘が各所から持ち上がっていました。

 

スノーデン氏は出国先を香港にした理由に関し「米国内にとどまれば、公平な裁判を受ける機会を政府につぶされるのは明らかだ」と指摘。米政府の要請を受けて身柄を強制送還する可能性の少ない国を選んだと説明した。(時事通信)

 

中国政府とつながりがあるとの指摘には、「もし私が中国のスパイであれば(香港ではなく)北京に直行していた」と否定した。(MSN産経ニュース)

 

スノーデン氏の発言は「酔っぱらいが自分は酔っていないと主張する」ようなものであり、より客観的な証拠がなければ信頼性がないと、私は考えます。

一方、スノーデン氏の潜伏先である香港では、スノーデン氏保護のためのデモがすでに起こっています。スノーデン氏保護を求めるネット書名活動も活発に行われているようです。

 

スノーデン氏の活動の是非を問う一方、この問題はどうやら米中間の外交問題に発展すると同時に、香港という地域の特性をはっきりと浮き彫りにするものとなりました。Gigazineは“香港を逃亡先・亡命先として選ぶのにピッタリな6つの理由”と題する記事を掲載、香港の独特な地域特性を書いています。

 

01:香港の法の下では、正義は必ずやってくるが時間がかかる。それも多少ではなくかなりの時間が必要。
02:オタクに最もやさしい国である香港
03:地元の人たちからのサポート
04:香港の曖昧な政治制度がスノーデン氏にもたらすアドバンテージ
05:安全性およびセキュリティ
06:厚い司法扶助

(詳細は記事本文を参照)

 

このように、香港に滞在することは危うい身であるスノーデン氏にとって非常に魅力的であると言えます。もちろん、これらの状況がスパイ疑惑を肯定するわけでも否定するわけでもないのですが。

 

 

【ニュースソース】

中国外務省、スノーデン氏の中国スパイ説を否認
中国国際放送

元CIA職員 中国との関係否定
NHK

「中国スパイ説」を否定=米情報活動暴露のスノーデン氏
時事通信

「もし私が中国のスパイなら北京に直行した」情報暴露の元CIA職員
MSN産経ニュース