【国際】米当局の情報収集問題をリークしたスノーデン氏が行方不明
米国国家安全保障局(NSA)の個人情報収集問題に関連して、実名で情報をリークしたエドワード・スノーデン氏が現在行方不明とのニュースです。スノーデン氏は情報をリークした当初の数週間、香港のホテルに滞在していました。10日にチェックアウトした可能性がありますが、その後の足取りはつかめていないようです。
ガーディアンのビデオ公開後、インタビューが行われたとみられる別のホテルに記者たちが張り込む中で、スノーデン氏の消息は途絶えている。しかし、エドワード・スノーデンと名乗る米国人が6月1日にチェックインし、1週間以上滞在したあと10日午後にチェックアウトしたと明らかにしたのは、観光客に人気のウオーターフロント地区にあるミラ・ホテルだった。同ホテルは豪華ホテルで、そのサイトは「若々しい気持ちを持ち続けるトラベラーにとっては無比の快適さ」を約束するとしている。料金は1泊300ドル(約3万円)以上。(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)
米国当局はスノーデン氏の刑事責任を徹底追及する構えのようで、香港当局に身柄引き渡しを要請する可能性もあります。
米国務省のジェン・サキ(Jen Psaki)報道官によれば、香港との犯罪人引渡条約は1996年に締結し98年に発効。現在も有効で、長年にわたり米政府は積極的に活用してきたと同報道官は述べた。(AFP)
各紙の報道で英雄扱いされていたスノーデン氏ですが、ここへきて一転、国家反逆者として追われる身となったようです。
また議員らが党派を超えてスノーデン氏の早期米国送還を求める一方、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の世論調査では、個人情報の保護よりもテロの脅威に関する捜査をより重視するとの結果が示された。(AFP)
AFPが報じているように、9.11の同時多発テロ後、個人情報保護よりもテロの防止と摘発が優先する、との世論調査結果が出ています。スノーデン氏はこの状況に一石を投じられるのでしょうか、あるいは、米国当局が演出する茶番劇で終わるのでしょうか。
【ニュースソース】
米政府の個人情報極秘収集、暴露した人物を「徹底追及」の構え
AFPBB News
米国ネット監視問題、「告発者」が行方不明 各国の反応は?
財経新聞
米政府の電話やネット監視を暴露したスノーデン氏、依然所在不明
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版