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【経済】「株価乱高下、間もなく落ち着く」甘利経済再生相発言

23日の大幅下落に始まった株価の乱高下について、甘利経済再生相は28日、「乱気流に突入した機長の気分」「まっもなく乱気流を抜ける予定でございます」とし、株価の乱高下がちかく落ち着くとの見方を示しました。

 

東京株式市場で日経平均株価の荒い値動きが続いていることについて「株価の上昇がかなり速かったので若干、調整局面に入っているんだと思う」と語った。そのうえで「各国の市場は落ち着いてきているので、間もなく日本の市場も落ち着いてくると思う」と話し、荒い値動きは一時的との見方を示した。日経新聞

 

投資家に対しては、「航行上、当機の安全に問題はない。間もなく乱気流を抜ける予定だ。落ち着いて席に着いてほしい」と冷静な対応を呼びかけた。日経新聞

 

面白いのは「冷静な対応を」と投資家に対して求めている点です。

株価が下がり始めるとたしかに慌てて売りが先行し、それが株価を押し下げる要因ともなります。その逆も真で、上昇局面には買いが先行して相場が過熱することもあります。

思い出すのは2008年のリーマンショック時の株価大幅下落。極端な大幅下落にシステムトレードが原因の一部を作った、という話もあります。

システムトレードとは、株価の動きを判断してコンピュータが自動で売り買いの注文を出す、というもの。下がれば買い、上がれば売る、という細かい売買を繰り返すことで利益を上げていく、というものです。このシステムトレードには損切りのアルゴリズムも組み込まれていて、「やばいな、ますます下がりそうだな」と思ったら含み損がふくらむ前に売り注文を出していくのです。ミリ秒単位で売り注文が殺到するものですから、株価下落の極端な圧力になり、結果としてリーマンショックの原因のひとつとなったというのです。

 

昨年の衆議院解散に始まった株価上昇も、見ようによってはバブルのようにもとれてしまいます。かつてバブル崩壊を経験した日本経済としては、やはり慎重な経済運営が必要でしょう。それには投資家の心理をうまくとらえていくことも大事です。

 

 

【ニュースソース】

甘利経財相「乱気流に突入した機長のよう」 株価乱高下で
日本経済新聞

28日午前の東京株式市場、上げ幅が一時200円超える
FNN 

甘利氏、記者会見で「株価まもなく落ち着く」と予想
MSN産経ニュース

UPDATE 1-日本市場もまもなく落ち着いてくる=株価乱高下で甘利経済再生相
ロイター

経財相、株価乱高下「若干調整局面入り」「間もなく落ち着く」
日本経済新聞

株の乱高下、抜ける予定でございます…甘利氏
読売新聞

「日本市場もまもなく落ち着く」、株価乱高下で経済再生相
ロイター

“甘利機長”、株価乱高下まもなく落ちつく(東京都)
日テレNEWS24