【経済】味の素がマヨネーズを値上げ、円安影響じわり
円安の影響が物価にあらわれはじめています。
味の素がヨネーズの値上げを発表しました。食用油の原材料価格が円安の影響で高騰しているためです。8月1日以降出荷分の家庭用、業務用のマヨネーズ関連製品が3〜9%の値上げになる予定。
業界首位のキューピーはすでに値上げを発表。7月1日出荷分からの値上げを決定しています。
過去に食品メーカーがこぞって値上げを発表したのは07年のことだ。これに対抗する形で小売り各社は価格の安いPB(小売り自社企画商品)を大々的に拡販、日本のPB市場が拡大する契機となった。その後も11年のパン・麺類、12年の食用油など限られた品目で小幅の値上げは行われたものの、全体に広まるには至らなかった。(ダイヤモンドオンライン)
過去にも食品関連尾値上げはありましたが、ダイヤモンドオンラインが書いているように、小売り各社がプライベートブランド開発の契機になりました。しかし、07年当時は円安影響が少なかったため、小幅な値動きで済みました。
だが、今回はそうもいっていられなくなりそうだ。
というのも、07年の値上げラッシュ時にはなかった円安の影響が加わるからだ。実は以前からも「海外での魚食文化の浸透で、魚の買い付け時の入札価格は魚種によっては2倍以上に上がっていた。だが、円高でそれが相殺されたため表面化しなかっただけ」と水産卸業者は指摘する。(ダイヤモンドオンライン)
としており、円安の影響が直接価格に跳ね返ってきそうです。
円安の影響は今後、どんどん広がっていくはずです。甘利経済再生相は19日に円安による物価高に早急に対処するために賃上げを要求する旨の発言を行っています。株高で契機回復しているように見えますが、それが実体経済に早急に反映するのが喫緊の課題ではないでしょうか。
【ニュースソース】
味の素、8月出荷分からマヨネーズ値上げへ(東京都)
日テレNEWS24
味の素、マヨネーズ値上げへ 8月出荷分から 5年ぶり
朝日新聞
味の素、食用油価格上昇などでマヨネーズを3―9%値上げへ
ロイター
食品値上げラッシュの様相価格転嫁めぐり攻防戦突入
ダイヤモンド・オンライン