ニュースを比較してみるブログ

世にあふれるニュースを報道のされ方を比較、掘り下げていきます。国際、政治、経済を主に取り上げています。やや右寄りの傾向あり。

【経済】対中直接投資1.2%増も鈍化傾向

中国の経済成長にかげりが見えている、というニュース。

世界の中国に対する直接投資が1〜4月で1.2%増にとどまっています。直接投資は株式投資と違い、子会社や工場を作るための投資で、実体経済に直接影響するものです。海外資本の受け入れで成長してきた中国経済の今後の動向が気になります。

 

投資鈍化の原因について、

 

人件費上昇や景気減速を警戒し、対中投資を抑制する動きが広がっている。日経新聞

 

昨年来の尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる関係悪化や大気汚染、鳥インフルエンザなど相次ぐ問題で新規投資は手控えつつ、「業績回復基調が見え始めた日本企業が、中国の追加投資案件で一定のペースを保っている」(経営コンサルタント)との見方が多い。(SankeiBiz)

 

世界的に景気が減速しているため、中国への投資も鈍っている。(朝日新聞)

 

日経は中国の景気減速を挙げていますが、SankeiBizは中国の国際問題、環境問題などを原因に挙げています。朝日新聞は世界経済の減速を原因としています。いずれの分析もそれぞれに部分的には正しいでしょう。

もちろん、鈍化しているとはいえ直接投資自体は増加しているので、すぐに中国の景気が停滞する、とはいえません。しかし、数年先を考えると、いま過大な投資を行うのは危険なようです。

 

 

【ニュースソース】

世界の対中投資に鈍り 1~4月の伸び1.2%
朝日新聞

対中直接投資、小幅増=3カ月連続プラス-4月
時事通信

UPDATE1: 14月の対中国FDIは前年比+1.21%、4月は+0.4%=商務省
ロイター

世界の対中投資、1.2%増どまり 1~4月
日本経済新聞

日本の対中投資 1~4月は9.2%増 鈍化傾向に
SankeiBiz