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【政治】沖縄の本土復帰41年、思いさまざま

5月15日、沖縄が本土に復帰してから41年になります。米軍基地問題を巡る政府との溝はなかなかうまらず、思いはさまざまのようです。沖縄では「米軍と日本政府の両方から抑圧されている」として、祝賀ムードにはなっていないそうです。

本土復帰41年を各紙報じていますが、その論調は大きく異なります。

 

高良鉄美・琉球法科大学院教授(憲法学)は「復帰直後は日本と沖縄の蜜月時代もあったが、日本全体のために一部(沖縄)に負担を強いる違った方向に進んだ」と指摘。最近の事例として、日台漁業協定締結を挙げ、「国益重視で中国をけん制するため、台湾と締結した。沖縄の漁業従事者が困ることがはっきりしているのに何も講じなかった」と話した。(ウォール・ストリート・ジャーナル日本版)

 

ウォール・ストリート・ジャーナル日本版では国益重視で沖縄本島の利益を守ることを考えていない、とする批判意見を掲載。

 

中国共産党機関紙、人民日報は8日、沖縄の帰属は「歴史上の懸案であり、未解決の問題だ」とする論文を載せた。人民日報傘下の環球時報も11日付社説で、沖縄の独立勢力を「育成すべきだ」と中国政府に提案した。県内の一部に同調する動きがあるが、尖閣ばかりか、沖縄全体の領有化を狙う中国の正体を見極めるべきだ。(MSN産経ニュース)

 

一方、産経はますます脅威を強める中国の姿勢に対抗するためにも沖縄の基地は重要な意味を持つ、と主張。

 

私個人としては、いずれ日本国内の米軍基地はすべて撤去すべき、と考えています。ただし、日本が周辺諸国に対抗できるだけの軍事力をもつことが条件です。「憲法9条があるから軍事力を持たなくても周辺国は攻めてこない」と考えるのは大間違いだと思っています。日本が一切の軍事力を放棄したら、中国韓国は喜んで戦争を仕掛けてくるでしょう。
ときどき「スイスのように永世中立国になれば良い」という意見もきかれます。しかし、スイスが永世中立国でいられるのは背景に強力な軍事力があるからです。スイスの軍事力は極めて強力で、それが抑止力となって中立であることができるのです。

 

 

【ニュースソース】

あす本土復帰41年 主権回復、道半ば
沖縄タイムス

沖縄復帰41年:祝賀ムードなく 政府へ募る不満
毎日新聞

沖縄、日本復帰41年 「相互理解、諦めるべきでない」
日本経済新聞

【主張】 沖縄復帰の日 主権と安全守る覚悟こそ
MSN産経ニュース

沖縄 きょう本土復帰から41年
NHK

基地集中の現実に複雑=日米両政府で抑圧の声も—本土復帰41年・沖縄
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版

【参考文献】