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【ビジネス】米アマゾンが仮想通貨「Amazon Coins」を開始、その狙いは?

米アマゾンが「Kindle Fire」向けにアプリやゲーム、アプリ内アイテムを購入できる仮想通貨「Amazon Coins」を提供開始する、と発表しました。キャンペーンとしてコイン500枚(100枚で1ドル相当)を無料配布する予定だそうです。

※コンビニや家電量販店でプリペイドカードとして売られているものとは異なる扱いのようです。

 

ユーザーがアプリやゲームを購入しやすくすることで、デベロッパーの収入を増やそうという狙いがあるという(WirelessWire News)

 

自分の子供にクレジットカード情報を知らせたくない親にとっても、このCoinsを小遣いとして子供に渡すことで、子供の使いすぎを予防できるメリットもあるとTNWでは記している。(同)

 

記事にあるように、取引の活性化と利益還元、また子供の過剰利用防止が主な狙いのようです。

 

ここから先は個人の見解として受け取ってください。

 

「私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。そうすれば、誰が法律を作ろうと、そんなことはどうでも良い。」 (マイヤー・アムシェル・ロスチャイルド)

 

とあるように、通貨の発行権は非常に強力です。もし仮にAmazon CoinsがAmazon内で取引できる基軸通貨となったらどうでしょうか?Amazonで販売したものはAmazon Coinsで対価を受け取ります。Amazonで商品を買おうと思ったらAmazon Coinsを稼ぐ必要が出てきます。ちょうど日本国内では円で商取引が行われるように、Amazon内の商取引がすべてAmazon Coinsで行われるようになるのです。結果、Amazonそのものがひとつの経済圏として成立していくとしたら・・・と考えると、この仮想通貨はとても刺激的な試みに見えてきます。

もちろん、これは個人の憶測にすぎません。けれども、Amazonのようにすでに巨大マーケットを確保している企業が独自の通貨を発酵するようになったら、従来の国民経済というものは大きく変化していくことでしょう。

 

今後の動きに注目したいと思います。

 

 

【ニュースソース】

米Amazon、アプリやゲームで使える仮想通貨「Amazon Coins」提供開始
INTERNET Watch

米Amazon、Kindle Fireのアプリで使える「Amazon Coins」(アマゾン コイン)を500枚無料配布
MdN Design Interactive

アマゾン、仮想通貨「Amazon Coins」を米国のKindle Fireユーザー向けに提供
WirelessWire News

Amazon.com、「Kindle Fire」向け仮想通貨「Amazon Coins」を提供開始、まとめ買いで割引も
インターネットコム

アマゾン、「Kindle Fire」向け仮想通貨「Amazon Coins」提供開始を米国で発表
CNET Japan

米Amazon、仮想通貨「Amazon Coins」を提供開始
マイナビニュース

【参考文献】