【政治】憲法96条改正に向けた動き、賛否さまざま
憲法96条改正を目指す超党派議員連盟が13日、1年5ヶ月ぶりに総会を開き、自民党や民主党などからおよそ100名の国会議員が参加しました。会長を務める古屋国家公安委員長は「戦後初めての憲法改正にチャレンジしていこう」と述べ、憲法改正への意欲を示しています。
この動きに対し、経団連の米倉会長は「96条をどうするかについては、3分の2はハードルが高すぎると思う。国会で議論して頂いて、本当にハードルを下げる方向でご理解が得られればと思う」と賛意を表明。
自民党の石破幹事長は、記者会見で、「憲法96条の改正を訴えるうえでは、主権者である国民が判断する機会が増えるという改正の趣旨を、どうすれば理解してもらえるかを考えなければならない。96条の改正だけが取りざたされているが、自民党は憲法改正草案をまとめており、96条に議論が集中することで草案全体を議論する機運が阻害されることがないよう、配慮していきたい」と述べ、慎重に議論を進める態度を示しています。
憲法96条は憲法改正の手続きを規定した条文。
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
つまり、衆参両院の三分の二の賛成があって初めては発議でき、その上で国民投票を行う必要があります。安倍政権はこのハードルを下げて憲法改正案を発議しやすくしよう、としています。つまり、96条改正はそもそもの本命である9条などの改正にいたる布石だといえるでしょう。
【ニュースソース】
憲法96条改正を目指す超党派議員連盟が総会 約100人出席
FNN
超党派「96条改正議連」再始動 参加議員350人に達する
MSN産経ニュース
96条先行改正「異論ない」=改憲に賛意-米倉経団連会長
時事通信
96条議連が活動再開 超党派、首相は顧問
47NEWS
96条改正に悩む各党 自民に慎重論、民主は割れる
日本経済新聞
「憲法自体を変えることも必要」経団連・米倉会長 - テレ朝News
テレビ朝日
350人以上に急増…96条改正議連が総選挙後初総会 - テレ朝News
テレビ朝日
96条改正で超党派議連=民主含む約100人参加
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
経団連会長、憲法改正「異論はない」
SankeiBiz
96条先行「難しい」=環境権とセット改正も—自民・船田氏
ウォール・ストリート・ジャーナル日本版
超党派96条議連が再始動 参院選控え各党見解バラバラ
MSN産経ニュース
【参考文献】