ニュースを比較してみるブログ

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【社会】タバコは体に悪くない!?武田邦彦氏より

日韓SPA!に「タバコを吸うと肺がんになる!」などという常識破りな記事が載っていたので読んでみました。

国内で禁煙運動が始まった’90年頃の男性について見ると、喫煙者の数は約3000万人。一方、肺がん死の数は5万人にも満たない。喫煙者のうちの肺がん死率は0.1%程度なのです。

(中略)

また、現在の喫煙者率は20%程度ですが、肺がん死の割合は7~8%。つまり約8万人へと増加しています。さらに女性については、喫煙率が10%台と大きく変動していないのに、肺がんはここ40年で5倍に増えています。

武田氏は「喫煙者が増えていないのに肺がんによる死者は増えているのだから、タバコが肺がんの原因とはいえない」と言っています。しかし本当にそうでしょうか?

非喫煙者でも肺がんにはかかります。ということは、タバコ以外にも肺がんになる原因はあるはずで、それを精査しないままに「タバコが肺がんの原因ではない」とは言い切れません。

むしろ気になるのは「いまこの記事を掲載するのはなぜか?」という点です。SPA!の記事の元ネタになっているのは武田氏の著書「早死にしたくなければ、タバコはやめないほうがいいい」です。この本の出版は昨年2012年10月。およそ半年ほど経過していますから、販売部数を伸ばすためのてこ入れでしょう。

 

元記事:
「タバコを吸うと肺がんになる」論のからくりを明かす
日刊SPA!

元記事に対する反論:
武田邦彦中部大教授のめちゃくちゃな「タバコと肺がんはほぼ無関係」宣言
千日ブログ ~雑学とニュース~