【経済】マクドナルドの1-3月期決算、純利益半減
日本マクドナルドの決算発表に関する記事です。
売上高が前年同期比で14.6%減、純利益が前年同期比で54.8%減。売上もさることながら純利益を大幅に減らしていることから、経費の増加に苦しんでいることがわかります。
各メディアの見出しを見ると、「新商品なし」「円安影響」「既存店の減収」と一番の原因を異なるところに置いていることに気づきます。
マックの純利益が半減
スポーツ報知 2013/05/02 19:40
日本マクドナルド、売り上げ大幅減 新商品減らし失敗
朝日新聞 2013/05/02 23:13
マクドナルド<2702.OS>、13年1―3月期営業利益は前年比‐53.3%の33億円=進ちょく率は13%
ロイター 2013/05/02 15:35
マクドナルド、1Qは営業益5割減、円安が逆風に
サーチナニュース 2013/05/02 16:08
マック4月も不振 既存店売上げマイナスが13カ月連続に 1-3月期決算も大幅減益
MSN産経ニュース 2013/05/02 18:41
日本マクドナルド、1~3月期減収減益=通期予想は据え置き〔決算〕
時事通信 2013/05/02 16:46
マクドナルド、1~3月純利益55%減 既存店の減収響く
日本経済新聞 2013/05/02 19:17
マクドナルド 、 第 1 四半期 ( 平成 25 年 12 月 期 ) の 業績 は 減収 減益
マイナビニュース 2013/05/03
マック売上高14・6%減…「新商品なし」響く
読売新聞 2013/05/03 11:18
各メディアが大幅な減益の原因をどのように見ているのか、解釈にやや差があることが興味をひきます。
前年は主力商品「ビッグマック」の割引キャンペーンなどで売り上げ拡大を図ったが、13年になり値引きを抑制している反動が出た。円安進行で原材料費も膨らんだ。(スポーツ報知)
ハンバーガー「ビッグマック」の安売りをやめ、新商品を減らしたところ客足が遠のいたという。(朝日新聞)
前年の第4四半期以降からディスカウントプロモーションを抑制するなどマーケティング戦略を変更してから売上が減少したほか、足元の急速な円安により、原材料費の高騰などもあり、大幅な減益になった。(サーチナニュース)
前年同月に比べ土日祝日が1日少なかったことで、約3%の減収要因になったという。(MSN産経ニュース)
価格キャンペーンを抑制した他、円安などによる原材料費の上昇が響いた。(時事通信)
コンビニエンスストアとの競合に加え、採算重視の一環で期間限定商品などの投入を減らした結果、既存店が前年同期比11%の減収になった。円安による原材料費の上昇も響いた。(日経新聞)
値下げプロモーションを減らしたことや、円安、原材料価格の高騰などが原因としている。(マイナビニュース)
期間限定の商品をあえて投入せず、利益率の高いビッグマックなど「定番メニュー」を前面に出し、「60秒以内に商品提供」など話題性あるキャンペーンも行ったが、新商品を打ち出さなかったことが響いた。(読売新聞)
円安等の外部要因ではなく、プロモーションやマーケティングの失敗、新商品戦略の失敗を原因に挙げているメディアが多いようです。話題になった「60秒以内に商品提供」を取り上げているのは読売新聞だけですね。ネットではずいぶんたたかれていたようですが、メディアとしてはどのように受け取っていたのでしょうか。
なお、「業績の本格回復にむけ、なお不透明感も残る」と結んでいるのは日経新聞です。他メディアは今村執行役員の記者会見での発言を引用し、戦略の転換と業績回復を印象づけているのとは対照的。